「秘話No.630」で現代のストレリチアの問題は古さと新しさが入り混じっていることで、この処理には時間がかかるであろうと述べました。しかし、私は楽観的にみているわけではありません。時代が新しくなったとはいえ、新しい人すべてが、そうなったとはいえないからです。
古い時代でも、中には優れた人もいたのです。それでも現代は、それなりの良さがあることは確かです。それは「秘話』の内容に如実に現われています。昔は、これほど高度な知識は、どこを探しても手に入らなかったのです。違いがあるとすれば、それを生かせるか、どうかに掛かっているのです。
優秀品種の紹介も同様です。昔は優秀品種の存在など殆ど無くストレリチアの変異の存在など知る由もなく、知る人ぞ知ることだったのです。それが、今では毎年のように新品種が登場して来て、ボヤボヤしていると知識不足になりかねない有様さえ起きてきています。
情報を提供する私の側から見てさえ、これほど氾濫しては受け取る側も大変だなあと気を使うほどなのです。
今になって思うのは昔は、のんびり出来て良かったなあということですが、見方を変えれば、だから遅れてしまったのだといえなくもありません。私たちは今、良くも、悪くも、容易ではない時代に生きなければならなくなってしまったようです。
