ストレリチア秘話No.712 栽培のコツ なんのことはありません、ストレリチアのペースに合わせるだけでした

 初夏はストレリチアの生長開始の季節ですから、毎日、植え替えに追われています。ところが、不思議に育ちが良くて次々と後を絶たないのです。だからと言って、昨年は特別な事を何もしていなのにです。せいぜい、やったのは、凍ることを防いだことぐらいでしょうか。

 ストレリチアの栽培について、あれこれ話す立場にあるのに、何とも胸を張れない有様です。結局、気がつきました。ストレリチアが勝手に育っただけだろう、ということだけでした。

 ストレリチアは、中々、思うように育ってくれません。それは人の思うスピードとストレリチアのペースに差があるからなのです。その、ストレリチアに、人の側の気分を抑えたら、ストレリチアの生長の様子に合せられるようになったといってよいかもしれません。

 結局、何のことはない、自分の気分が変わったことにあるらしいのです。それが高齢になったためでは情けない。やっと、ストレリチアにペースが合わせられるようになったとも思えばよいのでしょうか。とにかく面白いのです。自分が手がけてそうしたわけではないのに、スドレリチアが勝手に動いているようなのです。

 ストレリチアを楽しむとは、こんな状態を指すのでしょうか。栽培とは、これに手助けしているぐらいのことらしいのです。