前章の続きです。今まで私は、ストレリチア栽培で一人前とは、上手に育てることが出来ることだと思っていました。ところが、ここの所へ来て考えを改めさせられてしまいました。ストレリチアは、私が何をするでなくても勝手に育っていたのを見せつけられてしまったのです。いったい、私は、どこまで仕事をやってきたのだろうと疑問が出てきてしまったのです。
結果として私が得たことは、私は何もしなかったわけではなく、ここのところへきて、ストレリチアとペースと合ってきたのではないかと言うことです。それなら分ります。今までは相手の都合を無視してやってきたことが多かったのではないでしょうか。
兎に角、私の想像を超えて育っているのに驚きました。ストレリチアの栽培は技術だけではないのです。それはストレリチアのペースと合っていなければならなかったのです。ここまで来て、ようやく一人前になったという感じですが。今までより広いスペースも必要だな、植え込み材料も鉢も用意しなければ、と事情が変ってきました。
