ストレリチア秘話No.429 ストレリチア栽培の誤解
一般趣味家の中、一部の人たちには、ストレリチアに施肥、温度を初めとする、環境条件を変えることによって、無限とはいわないまでも、性能を大きく改善出来るとの考え方があるようなのです。自分の描く理想の姿に近づけようとするのは...
一般趣味家の中、一部の人たちには、ストレリチアに施肥、温度を初めとする、環境条件を変えることによって、無限とはいわないまでも、性能を大きく改善出来るとの考え方があるようなのです。自分の描く理想の姿に近づけようとするのは...
私は、よく「ストレリチアは環境の変化に鈍感」といってきましたが、ここで改めて表現し直そうと思います。ストレリチアは確かに環境に敏感には反応しないのは確かなのですが、部分的には反応もするのです。ただし、その反応は「持って...
私たち人類は、約一万年前、農業を生活手段に取り入れて以来、様々な動植物を飼い慣らし、使い易いよう改良を加えてきました。見た目は野性と同じようでも、内容は人間が使いやすいよう、また、利益があがるよう改良が施されています。...
小さく短い切り花が喜ばれ始めてきている新聞記事によると、短い切り花の需要が殖えてきている、という生花市場関係者の言葉が伝えられています。今まで切り花は長い方が使い易く、価値があり、生産者は、その為に苦労し、規格外のロス...
このことは専門的な事柄なので、一般の栽培家には興味は持てないかもしれませんが、レベルの高い人には必要な知識です。 ストレリチア栽培の初期の頃、原種だけの栽培から、人工交配に進み、それが手軽な自家受粉が多かった為に進歩が...
これは買い手にとって大きな問題です。しかし、作り手側にも言い分があるのです。一つの例を上げてみます。現在、私はジャンセアゴールドの実生苗70本養成しています。実は90本あるのですが、冬が近づいてハウスに取り込む頃には2...
ずいぶんと硬く、難しそうなテーマです。でも、例え、自ら交配、育種にかかわっていなくても、自分の持っているストレリチアについての理解が深くなりますから、我慢して下さい。 「ストレリチアは頑固な植物です」 これはストレリ...
私の仕事の中心はストレリチアの育種、改良です。毎年、次々と様々な組み合わせの交配を行っています。それでも困るのはストレリチアを相手にするには年数がかかることです。 先ず、種子を採るに一年がかりで、発芽の適温が巡ってく...
稲や麦の子供は親そっくりに生まれてきます。これは遺伝が人工的に操作されて「ホモジナイズ」(同一化)されているからです。野菜は「一代雑種」が多く、二代目を自家採種しても、親と同じ性能は発揮できません。一般の植物も親の遺伝...
今まで「ストレリチア」と総称して、ひっくるめて表現してきましたが、そのままでは誤解が生じてしまうほどの広がりが出てきているように感じています。花は種によって生産体制も、種内のレベルの格差の違いも様々です。ストレリチアに...