ストレリチアには、未だ表現仕切れていないことからが数多く残っていると見ています。
それは、あまりにも広い分野にわたるので、とても一人の手に負えることは出来ませんから大勢の人の力が必要なのです。
最初の頃、レギーネがオレンジ色花だけの時代は、あまり大きな変化はありませんでした。
その後、黄色種の遺伝が入るにつれ、オレンジ プリンスやゴールドクレストの出現が華やかさに広がりが出して放置してはいられない情況となってきました。その後に起きたオレンジ ジャンセアの登場は、交配親の不足から大きな変化は見られませんでしたが、後から完成した黄色系は驚く程の変化を生み出し続けていますから、語り人の果たすべき役割は、ますます大きくなってきたといううべきでしょう。
ここで改めて確認しておきたいことがあります。それは数十年前の時代と違って、把握し、知っておかなければならないストレリチアの品種が飛躍的に多くなったことです。実は、これは大変なことなんです。のんびり構えていると時代から取り残されることになりかねないからです。ことによると少なくともストレリチア品種数十種は知っていないと一人前とは言えないかも知れないのです。
では、こんな時代がやってきたことはいいことなのでしょうか?私はストレリチアが新しい時代を迎えたからの出来事であって、来るべきものがやってきたのだと思っています。
説明されるべきものが、余り、なかった時代なら兎も角、現代は変異種が次々に生まれ出ているのです。これらの新品種たちは、自分の新しい個性を認めてもらいたいに違いありません。これは何としてもストレリチアの語り人でなければ紹介することは不可能でしょう。ストレリチアは遅れていたので、のんびり構えていても恥ずかしくはなかった時代は遠く過ぎ去ってしまったことを知らなくてはなりません。

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