No. 537にてストレリチアは黄色種の出現によって新しい分野が開かれたと述べましたが、今回は、その系統を詳しく見てみましょう。
黄色種の流れには二通りあります。その一つはレギーネ系で、マンデラスゴールドや、ゴールド Aを親株とする系統です。
もう一つは、ジャンセア黄色原種、パーヴィフォリアセットラーズ パークの流れです。両種、共に萼片<花弁>が黄色であるのは同じでも、性能に多少の違いがありますから、そっくり、同じというわけにはいきません。片や、レギーネ黄色種の方は、生まれてから、すでに30年以上、経過していますので、性能の詳細はわかっていますが、ジャンセア黄色系は、まだ誕生したばかりですから、未知の部分があります。
この両種の性能については、今までも述べていますので、ここでは省略します。
実は、ここのところへきて第3の系統が現われつつあるのです。これは最新ニュースです。といっても、丸っきり、新しい系統が生まれたのではなく、レギーネ黄色系とジャンセア黄色系の交配種が出てきたのです。これは「パーヴィフォリア黄色系」と呼ぶべき存在でしょう。極く、僅かながながらもジャンセアも生れるかもしれません。
まだ、交配してから日が浅く、開花に至るまでに年数がかかりますが、期待が持てます。
果たして、どんなストレリチアが誕生してくるのでしょうか。足して二で割ったようなものか、それとも、今までになかった新種となるか、楽しみに待っています。
育種家とは、こんなことに一喜一憂している人種なのです。
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