ストレリチア秘話No.372 ストレリチア優秀品はなぜ高価?

 これは買い手にとって大きな問題です。しかし、作り手側にも言い分があるのです。一つの例を上げてみます。現在、私はジャンセアゴールドの実生苗70本養成しています。実は90本あるのですが、冬が近づいてハウスに取り込む頃には2...

ストレリチア秘話No.356 ストレリチアと付き合うには長生きしなければならない?いいえ、ストレリチアを相手にすると長生きしてしまうのです。

 私の仕事の中心はストレリチアの育種、改良です。毎年、次々と様々な組み合わせの交配を行っています。それでも困るのはストレリチアを相手にするには年数がかかることです。  先ず、種子を採るに一年がかりで、発芽の適温が巡ってく...

ストレリチア秘話 No.343平均回帰の流れの中で頑張る育種家

 稲や麦の子供は親そっくりに生まれてきます。これは遺伝が人工的に操作されて「ホモジナイズ」(同一化)されているからです。野菜は「一代雑種」が多く、二代目を自家採種しても、親と同じ性能は発揮できません。一般の植物も親の遺伝...

ストレリチア秘話No.340 二極化しつつあるストレリチア

 今まで「ストレリチア」と総称して、ひっくるめて表現してきましたが、そのままでは誤解が生じてしまうほどの広がりが出てきているように感じています。花は種によって生産体制も、種内のレベルの格差の違いも様々です。ストレリチアに...

ストレリチア秘話No.333 自然陶汰と人工選抜

 私の所では実生苗が開花してくると選抜が始まります。優秀花を選ぶのが目的ですから選ばれなかったものは捨てられる運命にあります。人によっては、何と非情なことを、或いは、もったいない、と思われるかもしれませんが、私にとっては...