ストレリチア秘話No.394 小さく 短い 切花が喜ばれ始めている
小さく短い切り花が喜ばれ始めてきている新聞記事によると、短い切り花の需要が殖えてきている、という生花市場関係者の言葉が伝えられています。今まで切り花は長い方が使い易く、価値があり、生産者は、その為に苦労し、規格外のロス...
小さく短い切り花が喜ばれ始めてきている新聞記事によると、短い切り花の需要が殖えてきている、という生花市場関係者の言葉が伝えられています。今まで切り花は長い方が使い易く、価値があり、生産者は、その為に苦労し、規格外のロス...
このことは専門的な事柄なので、一般の栽培家には興味は持てないかもしれませんが、レベルの高い人には必要な知識です。 ストレリチア栽培の初期の頃、原種だけの栽培から、人工交配に進み、それが手軽な自家受粉が多かった為に進歩が...
これは買い手にとって大きな問題です。しかし、作り手側にも言い分があるのです。一つの例を上げてみます。現在、私はジャンセアゴールドの実生苗70本養成しています。実は90本あるのですが、冬が近づいてハウスに取り込む頃には2...
ずいぶんと硬く、難しそうなテーマです。でも、例え、自ら交配、育種にかかわっていなくても、自分の持っているストレリチアについての理解が深くなりますから、我慢して下さい。 「ストレリチアは頑固な植物です」 これはストレリ...
私の仕事の中心はストレリチアの育種、改良です。毎年、次々と様々な組み合わせの交配を行っています。それでも困るのはストレリチアを相手にするには年数がかかることです。 先ず、種子を採るに一年がかりで、発芽の適温が巡ってく...
稲や麦の子供は親そっくりに生まれてきます。これは遺伝が人工的に操作されて「ホモジナイズ」(同一化)されているからです。野菜は「一代雑種」が多く、二代目を自家採種しても、親と同じ性能は発揮できません。一般の植物も親の遺伝...
今まで「ストレリチア」と総称して、ひっくるめて表現してきましたが、そのままでは誤解が生じてしまうほどの広がりが出てきているように感じています。花は種によって生産体制も、種内のレベルの格差の違いも様々です。ストレリチアに...
2023年2月、10年ぶりの寒さで、前年、発芽したストレリチア実生苗約600本が、寒さ除けをしたにも拘わらず、凍って枯れてしまいました。それでも、約10本が生き残ってくれたのです。これを見て育種家は、あらぬ望みをいだい...
新しい発見や発明は,必ずしも目指したものではなく、なにかの拍子か、失敗や手違いから生まれることが多いと聞きます。前にも書きましたが、ストレリチアの耐寒性については、誕生時の基本に関わることだから無理な願いであろうと。し...
私の所では実生苗が開花してくると選抜が始まります。優秀花を選ぶのが目的ですから選ばれなかったものは捨てられる運命にあります。人によっては、何と非情なことを、或いは、もったいない、と思われるかもしれませんが、私にとっては...