ストレリチア秘話No.346 スカーレット ドワーフ(ジャンセア ゴールド系)誕生
2022年12月のことでした。ジャンセアゴールド実生株の集団の中の一株から花芽が顔を出してきました。この系統は遅咲きが珍しくありませんから、少しも不思議はありませんが、よく見ると草型が、やや小柄な矮性なので、これは面白...
2022年12月のことでした。ジャンセアゴールド実生株の集団の中の一株から花芽が顔を出してきました。この系統は遅咲きが珍しくありませんから、少しも不思議はありませんが、よく見ると草型が、やや小柄な矮性なので、これは面白...
ストレリチアの開花期は長く、8月半ばから翌年の6月半ばまで10ヶ月間も続きます。 早咲きは、まだ暑さの残る季節なので需要は少ないのですが、5月、6月の遅咲きは貴重です。長い間、僅かな数しかありませんでしたが、ここの所...
春はストレリチアの植え替えの季節です。先ず、鉢を横に倒してゴムのハンマーで軽く叩いて抜きます。普通の栽培であれば2年もすれば根(貯蔵根)が、とぐろを巻いて育っているのが現われます。そこで8号鉢なら下から3cm、9号鉢な...
稲や麦の子供は親そっくりに生まれてきます。これは遺伝が人工的に操作されて「ホモジナイズ」(同一化)されているからです。野菜は「一代雑種」が多く、二代目を自家採種しても、親と同じ性能は発揮できません。一般の植物も親の遺伝...
街で見かけるストレリチア、貸し植木もあるでしょうが、葉も茎も濃い緑でつやもあり、周囲の観葉植物と並んでも、似たような感じです。これは熱帯産の観葉植物と同じ環境で育てられたからです。半日陰に遮光された日光、その上、高温、...
このことは今までも経験上は知られていました。仲間同士、ワイワイ、ガヤガヤ、にぎやかかに騒ぎまわっている連中はともかく、ひとりぼっちは寂しげで元気がありません生物学上でも注日され始めるようになってきますと、栽培技術も個体...
今まで「ストレリチア」と総称して、ひっくるめて表現してきましたが、そのままでは誤解が生じてしまうほどの広がりが出てきているように感じています。花は種によって生産体制も、種内のレベルの格差の違いも様々です。ストレリチアに...
園芸植物の歴史を読んでいて驚きました。ストレリチアを初めて文明世界のヨーロッパへ持ってきたのは、ロンドンキューガーデンのバンクスから派遣されたフランシスマッソンであることを前にのべましたが、実は、もっと早く送った人物が...
2023年2月、10年ぶりの寒さで、前年、発芽したストレリチア実生苗約600本が、寒さ除けをしたにも拘わらず、凍って枯れてしまいました。それでも、約10本が生き残ってくれたのです。これを見て育種家は、あらぬ望みをいだい...
2023 年の冬は「10年ぶりの寒さ」と天気予報が伝えていました。人は家の中にいるのですから、少々、寒いかな、程度で過ぎたのに、植物は、まともに被害を受けました。家の軒下に置いてあったストレリチアの花芽が凍ってしまった...