このことは今までも経験上は知られていました。仲間同士、ワイワイ、ガヤガヤ、にぎやかかに騒ぎまわっている連中はともかく、ひとりぼっちは寂しげで元気がありません生物学上でも注日され始めるようになってきますと、栽培技術も個体だけを見ているだけでは済まされず、植物の社会生活にまで目を向ける時代がやってきているようです。
そういえば、ストレリチアの自生地も、みな、集団で生きていて、一株だけ孤立して生きているのには出会ったことはありません。小さな自生地で一株しかないようにみえても探すと必ず仲間がいました。単独のストレリチアを見たのは、すべて人工栽培に限られています。
植物がコミュニケートしていることが分かってきた以上、ストレリチア栽培も、考え直さなければならない時代になってきたようです。ストレリチアを寂しがらせるのは「御法度」となりかねません。