ストレリチア秘話No.340 二極化しつつあるストレリチア
今まで「ストレリチア」と総称して、ひっくるめて表現してきましたが、そのままでは誤解が生じてしまうほどの広がりが出てきているように感じています。花は種によって生産体制も、種内のレベルの格差の違いも様々です。ストレリチアに...
今まで「ストレリチア」と総称して、ひっくるめて表現してきましたが、そのままでは誤解が生じてしまうほどの広がりが出てきているように感じています。花は種によって生産体制も、種内のレベルの格差の違いも様々です。ストレリチアに...
2023年2月、10年ぶりの寒さで、前年、発芽したストレリチア実生苗約600本が、寒さ除けをしたにも拘わらず、凍って枯れてしまいました。それでも、約10本が生き残ってくれたのです。これを見て育種家は、あらぬ望みをいだい...
新しい発見や発明は,必ずしも目指したものではなく、なにかの拍子か、失敗や手違いから生まれることが多いと聞きます。前にも書きましたが、ストレリチアの耐寒性については、誕生時の基本に関わることだから無理な願いであろうと。し...
私の所では実生苗が開花してくると選抜が始まります。優秀花を選ぶのが目的ですから選ばれなかったものは捨てられる運命にあります。人によっては、何と非情なことを、或いは、もったいない、と思われるかもしれませんが、私にとっては...
ストレリチアは品種改良によって年々、少しずつながら変化してきています。ここで、これから、どんな方向へ進むか、どこまで可能か、不可能かを推察してみたいと思います。 1,耐寒性 寒さに少し弱いのがストレリチアの弱点ですか...
ストレリチア秘話のNO 316, NO 317でジャンセアゴールド誕生の道筋を述べましたが、今回は、その詳細を解説します。 ジャンセアゴールド 第一代で、ようやく、ジャンセアの黄色種が現われましたが、実は、まだまだ、不完...
私はジャンセアの交配、実生苗を約 1000本養成したことがありました。実生苗は様々な変異が生まれますが、その中でも、一番、目立つのが薬の形の変異の広がりです。それまでにレギーネの交配は繰り返してきましたが、ジャンセアの...
・ジャンセアゴールド第一代 そこで、いよいよ、黄色種の作出にかかり、二通りの方法で試すことにしました。 〈1〉花粉親にゴールドクレスト パーヴィフォリアにレギーネを交配すれば、大部分はパーヴィフォリアになるだろうが、多...
これは私が開発に携わっているからこそのことです。 時々、新製品や新しい流行の発表があり、あたかも突然、 現われたかのように受け止められますが、 実は、開発は何年も前からであり、 プロトタイプ(原型) は更に前から出来て...
「秘話No280」https://strelizia-kenkyuzyo.com/?p=1711で述べた「種子の生産力低下」の前の段階です。最先端のジャンセア ゴールドの交配になって起きました。開花時に、すでに雌しべが黒...