ストレリチア秘話No.443 ストレリチア苞の美しさにも個性が
ストレリチアの花の美しさは苞によって決まる、といっても過言ではないでしょう。花弁(正確には萼片)には殆ど差はありませんから、苞の違いだけが目立つのです。大きく分けると基本の型は多くありません。ただ、その広がりの変化が無...
ストレリチアの花の美しさは苞によって決まる、といっても過言ではないでしょう。花弁(正確には萼片)には殆ど差はありませんから、苞の違いだけが目立つのです。大きく分けると基本の型は多くありません。ただ、その広がりの変化が無...
花の中には長い歴史を誇るものも少なくありませんが、ストレリチアは大航海時代の後に文明世界に知られるようになったもので、わりと新しい方に属します。それだけに大きな出来事は大してありませんが、その歴史の流れを彩る波のいくつ...
TVの中南米諸国の紹介番組を見ていますと、ヨットハーバーに豪華なヨットがずらりと並んだ風景が、よく出てきます。よく見ると、それぞれの船尾に名前が書かれています。驚くのは、レックス(王)、または、レギーネ(女王)と名付け...
毎日、ストレリチアを眺めていると、いろいろなことが思い浮かんできます。これは、その一つです。古くからのオレンジ色系のストレリチアと比べると、黄色種の遺伝が入った系統とは肌合いが違ってきているように思えます。この差が分か...
ストレリチアの花の評価は1本の花を見るだけでも事足りますが、実は、他にも方法があります。それは5,6本、いや、もっと多くてもよいのですが、まとめて花瓶に活けてみることです。ちょっと贅沢ですが、やれないことでもないでしょう...
ずっと前、「黒いバラ、黒バラ」が現われて話題になったことがありました。花の世界では色彩の濃さを追い求める傾向が一部にあります。栽培量の多いバラでは特に望まれていたようです。暗黒に近い色に妖しい美しさを感じるからでしょう...
今まで私は、この問題にふれるのを避けてきました。それは微妙に難しく、私の手には負えないと思っていたからです。しかし、ここのところへ来て、考えを改めました。例え、難しくても、関わっている以上、避けて通るわけにはいかないと。...
我が国でのストレリチアの分類上の表現が統一されていないようにみえますので、ここに現代の植物分類学上でのストレリチアを整理してみようと思います。 亜科、亜種、変種は項目だけでいまのところ、存在はありません。また、これら...
ずいぶんと硬く、難しそうなテーマです。でも、例え、自ら交配、育種にかかわっていなくても、自分の持っているストレリチアについての理解が深くなりますから、我慢して下さい。 「ストレリチアは頑固な植物です」 これはストレリ...
一口にストレリチアは強健であり、成育に年数かかる、などと言われますが、これは全体をひっくるめた言い方であって、詳しく見れば、1株、1株に僅かながらも違いがあります。 これが集団となった系統ではハッキリとした個性となって...