ストレリチア秘話No.202 運命の出会い ストレリチアと

 私は20歳の頃から花の栽培が趣味でした。24歳の時です。洋ランを探しに東京の種苗園を訪ねました。そこでストレリチアの自生苗に出会ったのです。その頃、ストレリチアは日本に入ってきて間がないころで、全国的にみて、それがすべ...

ストレリチア秘話No.201 花は人を狂わせることがある 

 近頃の世の中は、こと花に関しては穏やかな状況が続いています。でも、分かりません。 或る花が突然、スターとなってブームを巻き起こし、大勢の人々が巻き込まれ、大騒ぎとなるようなことが起きるかもしれないのです。でも、これは私...

ストレリチア秘話No.200 ストレリチアの種子の寿命

 花の種子の寿命は種(しゅ)によって異なり、全部が同じわけではありません。日本で発見された「縄文ハス」やエジプトでの「小麦」の種子のように、何千年も発芽機能を失わなかったものがある一方で、「とりまき」といって、種子が熟し...

ストレリチア秘話No.199 ストレリチアの将来の夢

 ストレリチアについて、ぜいたくな望みをいえば、それは花色の豊富さでしょう。バラでも、カーネーションでも人気がある原因は、大抵の色が揃っていて使い易いことです。この点でストレリチアはオレンジと黄色の二色しかありませんから...

ストレリチア秘話No.198 ストレリチアを庭へ植える その2

 今まで述べてきた方法では、まだ完全とは言えません。なにしろ気候状況が違う所へ地植えしようとするのですから、それなりの手立てが必要なのは当然のことです、一つだけ道があるのですが、事は高等技術に属することといえましょう。 ...

ストレリチア秘話No.197 ストレリチアを庭に植える その1

 近頃、ストレリチアを庭へ地植えすることが多くなりつつあります。今までストレリチアは寒さに弱く、戸外の地植えは、とても無理だろうと考えられていたのですが、いざ、やってみると、意外や意外、無事に育つことが多いことに気がつい...

ストレリチア秘話No.196 ストレリチアの変異

 ストレリチアの変異については今までにも述べてきましたが、まだまだ、あります。株全体の色合いです。葉の裏、葉柄、花茎が緑色から銀色がかった灰緑色までの広がりです。この色の違いが性能にどう影響するかはわかってはいませんが、...

ストレリチア秘話No.194 ストレリチアと塩害

 私の住んでいる南房総では、十数年に一度ぐらいの割で植物が塩害を受けます。台風の風向きが海からの方角になったとき、海の波しぶきが風に乗って運ばれてきて植物に被害を起こすのです。在来の植生は体制がありますから大した影響はあ...

ストレリチア秘話No.193 パーヴィフォリアの面白さ

 近頃、人気のあるストレリチア パーヴィフォリアについて、詳しく説明の一端をしてみることにしましょう。  パーヴィフォリアの誕生には二筋のルートがあります。一つはレギーネとジャンセアの交配種です。その特徴は、生育旺盛で、...