ストレリチア秘話No.71 ストレリチアの需要と供給 その1

 ストレリチア栽培状況と需要世界的に見てみましょう。  まず、ヨーロッパです。ここは寒くて栽培は楽ではありませんから、生産量は少なく、切り花の殆どが輸入に頼っています。従って、花の好きなヨーロッパ人でも、簡単には手にでき...

ストレリチア秘話No.70 植物と環境への適応 その2

 前にも書きました。「生物は、生まれ、育った環境と一体、いや、環境、そのものである」と。だから、プロテアは、違った環境では生きられなかった、のです。でも、「ストレリチアは平気で生きているではないか」の疑問が生まれてきます...

ストレリチア秘話No.69 植物と環境への適応 その1

 私たちの周囲では、ますます海外との折蝕が多くなり、「国際化」という言葉も近頃では当たり前、となってきています。たとえ、生まれ、育った地域に住んでいて、海外に行くことがないにしても、世界とのつながりは避けられません。この...

ストレリチア秘話No.68 ストレリチアの発芽 戦略

 ストレリチアはアフリカ大陸の厳しい環境の中で生き抜くために、様々な戦略で対処しています。種子の発芽だけでも、他の植物とは違います。  ストレリチアを種子から養成するのは品種改良を目指す私にとっては大事な仕事の一つなので...

ストレリチア秘話No.67 ストレリチアの種子

 ストレリチアの種子は小豆粒ぐらいの大きさで頭に帽子のようなオレンジ色の毛のような房がついていて「仮種皮」と植物学上では呼ばれています。初めの頃は、この房は発芽に関係すると思われていましたが、ファン ダ フェンター博士の...

ストレリチア秘話No.66 ストレリチアの開花 適温は

 ストレリチアの開花の適温については前にも述べましたが、今回は、その続きでもあります。ストレリチアの自生地、南アフリカ、東ケープ州では、ストレリチアの花の多い冬は、朝、晩は5℃近くまで気温が下がって、寒いのですが、そこは...

ストレリチア秘話No.65 ストレリチアが枯死すること

 私は毎年、多くのストレリチアが枯れるのに立ち会います。幸い、日本本土ではベト病、軟腐病で枯れることは滅多になく、寒さで凍ってしまうことが殆どの原因です。ストレリチアが凍るのは、0℃近くまで下がった低温によって、成長点が...

ストレリチア秘話No.64 ジャンセアの花立ちには苦労する

 ストレリチアの花立ちには、この私だって苦労します。それはジャンセアです。  何しろ、澱粉工場である葉がなくて、光合成は葉柄だけでするのですから、花の養分の生産量は少ないのです。私の所では、選び抜かれたジャンセアが並んで...

ストレリチア秘話No.63 ストレリチアの花立ち あれこれ

 私の所へみえるお客さんの栽培相談で一番多いのが、 「花が出なくてこまっているんです。どうしたらよいでしょう」 です。よく聞いてみると、自分で購入したのではなく、知り合いからもらった、と言う人が意外と多いのです。これで原...