ストレリチア秘話No.192 ストレリチアの分けつ
ストレリチアは、苗のうち株は1本でも、年数がたつうちに一株が二株に分かれ、またそれが二株にわかれ、と株がふえていきます。やがて、それが10年もすると、賑やかな株立ちになってくるのですが、このころになりますと個性の差がハ...
ストレリチアは、苗のうち株は1本でも、年数がたつうちに一株が二株に分かれ、またそれが二株にわかれ、と株がふえていきます。やがて、それが10年もすると、賑やかな株立ちになってくるのですが、このころになりますと個性の差がハ...
ストレリチア無茎種には多くの変異が生まれます。草丈だけを取り上げても、2mにも伸びる大柄な系統もあれば、わずか40㎝程度にしかならないコビト種までの広がりがあります。これは、どのような条件の場所に種子が振りまかれても、...
前の章でストレリチアは環境の変化には反応しない、と述べました。言葉を換えれば「鈍感、のんびり、ゆったり」なのです。長日でも、短日でも、暑くても、少々、寒くても、雨が降ろうが降るまいが、そんなことは気にしない、気にしない...
ストレリチアの栽培で花がよく出てくれるか、どうかは大問題です。期待以上にわっと咲いてくれて大喜びすることもあれば、何年たっても咲いてくれない株に腹立たしい思いを抱くこともあります。 現代の生物学の知見によりますと、花...
近頃、パーヴィフォリアと呼ばれるストレリチアに人気が出てきているようです。これはレギーネを見飽きた人々が次のストレリチアを探し求めた際、いきなり葉の無いジャンセアでは違和感を持つらしいのです。植物は葉があるものとの先入...
ある町に50年間、何ら変えること無く栽培を続けているストレリチア農家があります。他にもあることでしょうから例の一つであることでしょう。そこのストレリチアは古い品種で花の見栄えが悪く、花立ちも少ないので収益は低いだろうと...
では、いったい、どういうわけでこんな状況が起きたのでしょうか。それにはストレリチア本来の「のんびり、ゆっくり」が基本にあることは確かなのですが、それだけではなく、人の手も加わったからではないかと思えるのです。それを探っ...
わたしの住んでいる町はカーネーション栽培が盛んです。現代のカーネーション栽培では、多年草であるのに苗は一年限りで更新します。これは一年でウィルスが侵入して性能が低下することに加えて、植物特許がからんでくることにも関係が...
意外なことにジャンセアは建築関係の人々に好まれます。園芸関係ばかりではなかったのです。それは、ジャンセアの、あの直立した、スッキリした姿が現代建築にピッタリと映えることに気づいたからに違いありません。それが、困ったこと...
「この世で、最も手に負えない強情な生き物、向きを変えさせるのが最も困難な生き物は、一定の習慣に一度固まってしまった植物である」 これは1906年、アメリカの園芸雑誌「センチュリー・マガジン」誌にバーバンクが述べた言葉...