ストレリチア秘話No.522 ストレリチア栽培の間違いは感覚の違いが生む
ストレリチアの栽培は、時として間違いを生みます。これは栽培技術が手品のように熟練を要する難しさではなく、感覚の違いによる誤解から来ることが多いようです。私たち日本人は、東アジアモンスーン地帯に生まれ育っていますから、雨...
ストレリチアの栽培は、時として間違いを生みます。これは栽培技術が手品のように熟練を要する難しさではなく、感覚の違いによる誤解から来ることが多いようです。私たち日本人は、東アジアモンスーン地帯に生まれ育っていますから、雨...
私たち人類は、石器時代の昔から野生動物の狩猟から家畜化へと進んできました。それも自分たちに都合が良いように選択し、合わないものは排除して、徐々に水準を上げてきたのです。 その基準も時代と共に変化しています。初めの頃は、...
前の章で、何の役にも立たないようなことに関心を寄せるご苦労様な人物のことを書きました。ところが、よく考えてみると、ここに重要なポイントが潜んでいるようです。以前の章で、ストレリチア栽培では、最初の頃は意欲が高くても、次...
前の章に続いて原種と交配種の違いを見てみましょう。 人が、つい、ストレリチアを自家受粉で種子をつけてしまったのは、稲のように自家受粉の植物を思い浮かべた結果で何の不都合も感じなかったからでしょう。一方には、野菜のよう...
前に我が日本がストレリチアのトップレベルにあると述べましたが、それには、少々、解説が必要です。質が高いのは、トップクラスのオレンジ プリンスの切り花だけで、一般に出回っているストレリチアのレベルは、原産国、南アフリカに...
4, ジャンセア、パーヴィフォリアが現われる ストレリチアの主な流れとは別に、脇の方でも変化が起きていました。レギーネもパーヴィフォリアも、その存在は早くから知ってはいたのですが、私がレギーネの改良に集中していたため、...
現代、ストレリチアの最新の系統といえば「ジャンセアゴールド」でしょう。でも、いきなり、生まれ出たわけではありません。それは、長いとまではいえないまでも、ストレリチアが辿ってきた道の延長線の上にあるのです。 1, 初期の頃...
或る人が助けを求めて、ヒョロヒョロに痩せ衰えたストレリチアを連れてきました。様子を聞くと、冬ばかりではなく、一年中、室内に入れておいたとのことです。寒さを始めとする障害から守るための処置だった、とのことです。次に、別の...
「徒然草、」ではありませんが、花は盛りだけが鑑賞価値があるわけではありません。とはいっても、「わび、さび」の境地にまで達したことを述べようとしているわけではないのです。凡人のレベルで、花の美しさを見る範囲を広げようとし...
私は一年を通じてストレリチアと付き合っていますから、季節によって気分が変わるわけではありません。それぞれの季節に従って見せてくれるストレリチアに対しています。でも、大勢のストレリチア愛好家のお客さんを相手にしていますと...