ストレリチア秘話No.253 ストレリチア鉢植え用土あれこれ  

 私の所では鉢植えには、レギーネは赤玉土に腐葉土、パーヴィフォリアやジャンセアには軽石を使っています。両者共に長所、短所があるので使い分けているのです。赤玉土は生育上は文句ないのですが、例え、中粒を使っても、やがて崩れて土になってしまいます。こうなると目詰まりのもとにさえなってしまうのです。それに水やりの後、土が流れ出る、など、室内に置くには少々、汚らしい感じさえ起こさせます。軽石は清潔さ、水はけの点では文句はないものの、土のミネラル分を保持していないのが欠点です。

 パーヴィフォリアは、土植えより軽石植えの方が葉は小さく、全体が締まった姿となります。肥料分が不足するからでしょう。このため、あまり大きく育てたくないとき、或いは殖えてもらいたくないときにはピッタリです。それにしても軽石植えは水はけが良すぎるために肥料分が流れ出てしまいます。このために化成肥料よりは、ゆっくりと長ぎきする有機質肥料が向いています。しかも量を多くする必要もあるでしょう。

 兎に角、理想的な植え込み用土は、なかなか見つかりません。カリフォルニアで洋ランのコンポストに使っているバーク(木の皮を砕いたもの)は遣ってみたいのですが、入手が簡単ではないので高価についてしまいます。国内でもバークと称しているものもありますが、品質の点からいえば土壌改良材として使う程度でしょう。

 地植えの場合は、土を選ぶことは殆ど出来ません。せいぜい水はけをよくするためにバーミキュライトやパーライトを混ぜたり、肥料分も加えるためにバークや腐葉土を加えたりするぐらいです。粘土質には水はけを、砂には肥料分を、となります。