ストレリチア秘話No.439 ストレリチアの歴史上エポック その2

2,ジャンセアゴールド やっと誕生

 レギーネの黄色種、ゴールドクレスト誕生の後、40年で、やっと待ち焦がれていたジャンセア黄色種が生まれました。なぜ、こんなに年数がかかったのかは他の章で述べていますので、ここでは省略します。

レギーネの方はゴールド クレストが誕生しているのに、ジャンセアは、いつになってもオレンジ色だけ、と黄色種の誕生が渇望されていたのです。そこへ、やっとでこぎ着けたのですから、喜びはひとしおです。しかも、今までのジャンセアの弱点を補正した性能を身につけているのです。これは、まさに第二のエポックと呼んでいいでしょう。

 それなのに、これを手にしたのは、まだ、3名に過ぎません。同時に生まれたパーヴィフォリアゴールドは安価なので、もっと多くの人に渡っていますが、それがジャンセアの片割れだとは知らない人が沢山います。まだ、存在が広くは知られていないのです。まあ、2,30年はかかることでしょう。それでいいのです。ゆっくりやれますから。

3, 矮性種の普及

 これは中程度のエボックでしょう。何しろ、内容は今までと同じ、姿が小さくなっただけですから。でも、人気次第で大きなうねりになるかもしれず、まだ、未知数です。小柄なストレリチアは以前から好まれていましたが、それは比較的に小さいというだけのものでしたが、ここでいう矮性種とは、草丈が5,60cmの、本物の可愛い姿のストレリチアなのです。

 泣き所は、花が中々、出ないところにあります。これは体が小さく、持っている養分が少ないためです。でも、花立ちの良い系統を選べば解決出来ます。でも、それだけに、一度、咲かせると、2、3年は休まれてしまいます。

日本の狭い国土、小さな住宅空間にはピッタリのストレリチアですから、これから需要の伸びが期待されますが、今のところは、ほんの僅かな人にしか知られていません。21世紀のストレリチアとさえ言えるかもしれませんが、普及には20年から30年はかかることでしょう。