ストレリチア秘話 No195にてストレリチアは、或る程度の寒さに耐えるが、花だけは弱いと述べましたが、今回は、もう少し掘り下げてみましょう。
植物にとって花は、次代を生むためのものですから最も大切な器官で、それだけにデリケートで障害を受けやすいのです。ストレリチアだって例外ではありません。それでも生育段階によって強弱の差があり、一番、弱いのは開花前の花粉形成期です。
それまでの期間ををやり過ごして、開花してから寒さにに出会っても、大した被害を受けないように見えます。萼片(はなびらにみえる)は葉や茎と同じ構造なのですから同じ程度に丈夫だからです。だからといって、生きているわけではありません。花の最も重要な生殖部分のはやられてしまっているのです。ぼんやり、眺めていると気がつかないのですが、雌しべは黒くなってしまっています。花粉は隠れていますから見えないだけです。
困ったことに、雌しべが死んで黒くなるのは別の場合もあることです。それは平常の開花後、日数がたち、古くなり、役目を終えて死んで黒くなることです。(生きている雌しべは、輝くクリームをしています)こちらは自然の経過であって、少しの不思議はありません。いったい、これが、どちらの原因だったのかは見分けがつきません。正確にいえば、こちらの場合は花粉は死んでいませんが、これは隠れているので見えないだけです。
このように開花の後、寒さに出会っても、花は残るとはいえ、健全な状態でいるわけではありません。やはり、寒さにはやられているのです。でも、このようなストレリチアの花の繊細さは、生命の営みからいえば当然のことといえるでしょう。
*花の新鮮さをチェックするには、雌しべの色を見ればよいのです!

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