私の宝物、レギーネ、ゴールド Aとマンデラスゴールドとはケープタウンのキルシュテンガーデンで出合いました。ジャンセアのユイテンハーグとジャンセア黄色種とはポートエリザベスのセットラーズパークです。共に、ただのストレリチアではありません。
逸品なのです。ここでの彼らとの出会いがなかったら、現在の私はありません。まさに運命の出会いだったのです。
これからストレリチアの栽培を目指す人に伝えたいのは、手にするストレリチアが運命を左右するかも知れない、ということです。それが、極く普通の品がやってくれるでしょうか。私には、そうとは思えません。名品には人を動かす力があると言じているからです。では、何が名品かと言えば、それは様々です。人には、それぞれ好みがあり、また、相性もあるからです。ただ、言えるのは、どんなストレリチアでも、それが可能ではなく、極く、特別品に限られる事です。これに出会えた人こそ幸せが巡ってくるのです。しかし、残念なことに、多くの人が「棚ぼた式」に落ちてくるのを待っているようです。出会っても、そんなことは起きません。自分の一生を決めるかも知れない決定が簡単なものとは思えないからです。
現在では、我が家の宝物も第一級ではありません。彼らが続々と子孫を産みだしたからです。時代の名品も時と共に変っていくようです。

- ストレリチア秘話No.768 ストレリチアの名品はあるべきところに生きるのが幸せ
- ストレリチア秘話No.767 文明化は人ばかりでは無くストレリチアも少子化が進行中
- ストレリチア秘話No.766 ストレリチアの古い葉は切り捨てる虫対策でもあるのです
- ストレリチア秘話No.765 消えゆく自生のストレリチア
- ストレリチア秘話No.764 ストレリチアの種による花の違い一本と10本束では違う