前章の641号のつづきです。私の栽培場を訪れるお客さんが品種を選ぶの、仕事に迷うので困ると述べましたが、解消の方法は分りました。栽培場と販売場を一緒にしたのが良くなかったのです。数が多過ぎたのは栽培目的には有効であっても販売場を別にすればよかったのです。でも、土地が狭いので不可能ですから他の方法を考えるしか有りません。
選ぶのに迷うのは、その時だけで、すべてを解消しようとするからで、何回も通って、ゆっくり選べば良いのです。慣れたベテランは、みな、そうしているのです。回数が多くなれば見る目も確かになってきます。
大体、一日で何もかも揃えようとするのが間違っているのです。提供する側も、丁寧な相手をしたいのです。また、ゆっくりと情報提供することも出来るのです。また、優れた品種を生み出した私から見れば、一生の伴侶とすべきストレリチアを選ぶのに迷った末に決定するなんて。とてもおすすめできる方法とは思えません。先日もありました。やっとで生まれた「ジャンセアゴールド小葉種★★★★★星」が買い取られました。
おすすめしたのは私でしたが、迷った末の決定でしたから、未だに残念な気分です。
