これは、なかなか厄介な問題です。どんな用土も、それぞれ長所、欠点を持っているからです。一番、多く使われる赤玉土も、中粒を使っても、やがては崩れて、ただの上に戻ってしまいます。腐楽土を混ぜて養分の追加や水はけを良くしても、やがては溶けてしまいます。
困るのは土が溶けて固まったり、流れ出て周囲を汚すことです。軽石は崩れることはありませんので何回も使えて便利ですが、水はけの良い長所はあっても、肥料分を止めて置けません。私はジャンセアだけに軽石を使っています。水はけが良く、しまった姿に育っても肥料分の不足は避けられません。一番、心配なのは、鉄分。アルミニウムなどの微量成分に欠けることです。昨年から赤玉土に肥料を少量混ぜていますが、効果は、未だなっていません。前章の684号で述べたバークも期待しています。この用土の問題は、これからも検討しなければならない課題です。
