ストレリチアの特徴を表現しようとして、何を取り上げても、表現しきれない不満が残ってしまうのは、一つの条件だけで済まそうと思うからではないかと気がつきました。ストレリチアの魅力は多面的であり、様々な条件の集まった総合的なものであると考えると納得出来るのではないでしょうか。その条件ともいえるものに、もう一つ加えてみましょう。
大抵の花は、どの方角から見ても同じ形に見えるようになっています。つまり、見てもらう方角を決めていません。どちらから見てもいいようになっているのです。ところがストレリチアは一つの方向だけを指し示す形をしています。見方を変えると、花に東西南北があるのです。正面といえるのは南半球では北面、北半球では南面にあたります。勿論、裏側が、その反対ですが見る人には区別がつきません。あと両脇が、それぞれ、東、西になるわけです。この花の向きに、特に気を使うのは「生け花やフラワーデザイン」にかかわる人々です。
こんな表現をする花はそうそうありません。一般の花は、せいぜい、太陽の光の方角に向けて咲くぐらいのものです。ヒマワリの花でさえ、表現がおおげさなだけでしょう。このストレリチアの花の特異な形は何か意味があるのでしょうか。もし、あるとすれば知りたいものですが、それが単なる進化のいたずらで何の意味も無いランダムなものであるのか、は私には判別しようがありません。少なくとも、これがストレリチアの特徴の一つであることだけは確かです。

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