私はホームページで私なりに選んだ優秀品種を紹介しています。但し、これは、あくまでも紹介であって、決して多く広まっていることを意味しているわけではありません。言ってみれば王女様達の集団なのですから数が多くある筈がありません。あの品種群を手に入れる事が出来たのは、一品種につき、多くて数名、少ないのは1、2名にしか過ぎません。決して多く出回っていることを説明しているわけではないのです。
では、いったい、なぜ、王女様を手に入れるのが、そんなに難しいことなのでしょうか?
でも世の中の美術品や工芸品は、皆、同じで、高級品ほど手に入りにくいのは当然のことなのです。優れた品が高価なのは製品の誕生から見て当たり前なのです。そこで優秀品を手に入れようとすると、価格が問題となってくるわけです。それでも私としては、自分が価格で苦労してきた必要以上にはお金はほしくはないのです。だからといって、ほどほどの価格にしたいのではなく、それほど安ければいいとも思っていません。
あまりに安い価格で手に入れると、その価格で女王様が評価されてしまうことになりかねないからなのです。結果として、出したがらない私から無理矢理、女王様を引き出してしまうのは、私が付けた価格を正当と認めた人だけで、2、3人ほどしかいません。後の価格だけを気にした人々は手にすることができていません。もう無理です。数が限られてしまっているのですから。私は自分が付けたストレリチアの価格が正当であるべきと言じています。なぜなら、これこそがストレリチアの語り人の責任と思っているからです。
実は、私の所では業者への卸売りもしているんです。結果として同じ品が2倍、3倍の価格で売られていること知っている人も居るわけで、その人達は私の所の価格を決して高いとは思っていません。安いわけではないのですが信頼できる価格だと思ってもらっていると信じています。だからこそ、その人たちは女王様が手に入るのです