ストレリチア秘話No.777 ストレリチアの花が受ける被害 シミ(水浸)

 暑い季節には、余り起きませんが、秋から初冬へかけて長雨が続くとストレリチアの花弁(萼片)にシミが入ることがあります。大気中の湿度が高くなりすぎた為に起きる現象です。

 ハウス栽培で起きることですから、換気をすれば防ぐことができるでしょうが、出来てしまってから気づくのですから間に合わないことが多いのです。大した被害ではありません。長くは続かず、花全体がやられるわけではありませんから、放置してしまうことが多いようです。開花した花だけがやられるのですが、極端な場合はも被害を受けることもあります。

 オレンジ花は抵抗力があり、黄色花が受けやすいのは赤い色素の有無も関係があるのでしょう。自生地では、こんなことは起きません。ストレリチアは乾いた大気の中で生長するのですから、こんな過剰な湿度への対策は持ち合わせていないのです。