ストレリチア秘話No629 ストレリチアと付き合うのは仇おろそかではないようです

 この章を読んで下さる人はストレリチアと付き合うのが割と新しいことが多いことを望んでいます。古い人が駄目だと言うわけではありませんが、理解が及ぶのが相当に骨が折れるだろうと思うからです。

ストレリチアの語り人の私に言わせると、ストレリチアと付き合うには相当な困難を伴うらしいと思われるからです。新しい人ならまだしも、古い人では果たしてついてこれるだろうかと心配になるからです。

 ストレリチアが文明社会に紹介されて以来、大勢の人や植物園にわたってきました。さすがに最初に運ばれた英国のキューガーデンは、未だに扱いは立派です。本拠のケープタウンのキルスポッシュガーデンはさすがに本場です。ところが個人の扱いになると驚くような人は見あたらないようです。

 他の花ではそんなことは無いようですから、ストレリチアは特別な存在なのかもしれません。我が国でも一時は切り花栽培が盛んになりましたが、いつのまにか目立たなくなってしまいました。どうやらストレリチアは扱ってくれる人に厳しいのではないかと思われてならないのです。それでなくてもストレリチア栽培で一人前になるのは簡単なことではないようなのです。何も私は、それほどむつかしいことだといっているわけではありません。

 ストレリチアの語り人の私から見ると、「ストレリチアを簡単に見てくれるな」といわれているようだということなのです。この章は少しいいすぎだったでしょうか?