ストレリチア秘話No.262 ストレリチアと様々な技術  

 第二回のストレリチア自生地調査の時でした。ポートエリザベス大学植物学教室のファン ダ フェンター教授を訪れました。そこで教授は、ニヤニヤ笑いながら、つまり、あまり、真面目なようすではなく、広口の瓶に水栽培されたストレリ...

ストレリチア秘話No.261 ストレリチアの入手の難易 

 ストレリチアを南アフリカから文明世界へ初めて紹介したのは、キューガーデンの監理者、バンクス卿によって派遣された、フランシス マッソンでした。ストレリチアを採集したのは、アフリカに慣れてきた第二回の時とされています。  ...

ストレリチア秘話No.260 ストレリチアとの意思疎通

 現在、一月中旬、我が家のストレリチアの野外、露地栽培場では、寒波に襲われて開花寸前の蕾が霜にやられて首を垂れています。だけど、株自体は何の損傷もなく、元気そうなので大きな被害を受けた様子はありません。やられたのは開花直...

ストレリチア秘話No.259 無くて七癖、ストレリチア栽培

 ストレリチアの栽培相談で、ある娘さんが告げました。 「うちの母は、ストレリチアに毎日、水をやらないと気がすまないんです」 と。又、別の人は、驚いたように言いました。 「え!ストレリチアは夏は外へ出すんですか?わたしは一...

ストレリチア秘話No.258 ストレリチアとのスタンスの取り方

 私は子供の頃から、ずっと猫を飼ってきました。その後、番犬として犬を飼うようになりましたが、どうしても猫のようにはゆかなくて困りました。後になって気がついたのです。猫は、お互いが気の向いたときだけの付き合いで良いのに対し...

ストレリチア秘話No.257 ストレリチア自生地が消えてゆく

 もう十年以上も前になりますが、南アフリカから、 「ストレリチアの昔からの自生地が次々に消えています。この勢いは止まりそうもありません」 との便りがありました。いつかは、そうなるだろうとは思っていたのですが、意外と早くや...

ストレリチア秘話No.256 ストレリチアの世代交代は人類の手で

 太古の昔からストレリチアの進化は自然によって行われてきました。それを近年になって人類が手がけるようになり、現在も進行中です。  私は、7回に及ぶ南アフリカの自生地調査で新しく誕生したストレリチアの小苗を見たのは、わずか...

ストレリチア秘話No.255 ストレリチアの寒害あれ、これ

 ストレリチア栽培で一番の被害は凍らせてしまうことです。でも、くわしくみると、部位によって差があります。真っ先にやられるのが開花直前の蕾です。首の柔らかい部分が凍ってうなだれてしまいます。勿論、苞の中の花びらや花粉も死ん...

ストレリチア秘話No.253 ストレリチア鉢植え用土あれこれ  

 私の所では鉢植えには、レギーネは赤玉土に腐葉土、パーヴィフォリアやジャンセアには軽石を使っています。両者共に長所、短所があるので使い分けているのです。赤玉土は生育上は文句ないのですが、例え、中粒を使っても、やがて崩れて...