ストレリチアの栽培相談で、ある娘さんが告げました。
「うちの母は、ストレリチアに毎日、水をやらないと気がすまないんです」
と。又、別の人は、驚いたように言いました。
「え!ストレリチアは夏は外へ出すんですか?わたしは一年中、室内においていましたが」
と。人は、それぞれ、思い込みもあれば、癖も持っています。ただ、それがストレリチアの性向と食い違うと問題が起きてしまうようです。
私たちは、自分の癖を直すことは容易ではありません。そんな難しいことは避けて、ストレリチアの被害が少なくなる方法を考えるのが得策です。
水やりが多すぎるなら、赤玉土は大粒にする。あるいは軽石を使う。鉢底にはガラや大粒の土を敷く・・・・・などと、普通はやらないことであっても仕方ありません。
しょっちゅう面倒をみなければ気が済まない人。これには、ふだんなら、出来るだけ省略してきたことを、わざわざ、やることです。植え替えは2~3年に一度を毎年にしたり、盆栽のように高価な陶器の鉢に植え、仇おろそかな扱いではすまないようにしたり、置き場所を豪華にして、やたらには手をふれないようにすることもよいでしょう。また、色々な鉢が売り出されていますから、鉢に凝るのもいいことです。とにかく、自分の癖がストレリチアに被害を及ぼさないようにすること、これも栽培技術の一つです。