ストレリチア秘話No.50 ストレリチアの本質に迫りたい ―研究者の願いー その2
ストレリチア 事始め 私がストレリチアと初めて出会ったのは25歳の時でした。今でも、よく聞かれます。 「どういうわけで、ストレリチアと関わるようになったのですか?」と。 困ってしまいます。別になにがあったというわけでは...
ストレリチア 事始め 私がストレリチアと初めて出会ったのは25歳の時でした。今でも、よく聞かれます。 「どういうわけで、ストレリチアと関わるようになったのですか?」と。 困ってしまいます。別になにがあったというわけでは...
「失敗はストレリチアの生理の限界を教えてくれる」 私の所には数多くの失敗例が持ち込まれます。勿論、自分の失敗だって含まれます。1鉢のストレリチアを枯らしてしまった、小さな例から、大量栽培の株が被害を受けた沖縄の例に至る...
ストレリチアは長生きの植物です。寿命が何百年どころか、千年以上かもしれないのです。 つまり、我々の代だけでなく、顔を見たこともない子孫の代まで生きている可能性は大きいのです。あまり、手をかけなくても生きていますから。そ...
ストレリチアはバラやカーネーション、菊のようなメジャーな花ではありません。ですから、研究者の数も、極わずかで、本格的には、南アフリカの大学の先生、園芸上では日本の鈴木、の二人ぐらいしかいません。組織もなく、栽培家も全国...
ストレリチアは、生きた植物としてだけ愛されているわけではありません。芸術作品の題材としても使われることも多いのです。写真は、群馬県 高崎市の反町 隆子さんの描いた80号の大作です。このように絵にかかれることは多く、それ...
南アフリカのストレリチア研究者からの便りによりますと、 「古い自生地が、次々と消えています」 とあります。古い、とは、昔から知られていた、という意味でしょうが、南アフリカでも土地開発が進んでいるのです。なにしろ、自生地...
マルーラの果実の用途はまだ、あるのです。やはり、宝物なんです。お酒を造るのに果肉を取り去った後に桃に似た核が残ります。これを採っておいて、後で閑なときに女性たちが集まって、これを石の台の上に乗せて小さな石でたたいて割る...
このマルーラは南アフリカの北部からカラハリ砂漠に生えている木で、ここ、インド洋沿いのケープ州にはありませんから、おばちゃんが手にしている酒は北部から仕入れたものでしょう。しかも、生のマルーラ酒ではなく、いったん蒸留して...
実は、私はマルーラについての知識を多少、持っていたのです。私はストレリチアが専門でありながら、他にも将来性のある植物はないものだろうか、との思いをもっていました。やはり、根っからのパイオニア、開拓精神の持ち主なんですね...
これはストレリチア、そのものではなく、自生地巡りの時、出会ったお話です。ジャンセア、パービフォリアの誕生地ではないか、と推定される南アフリカ 東ケープ州 パテンシーを訪れた時のことでした。 自生地の丘を降りての帰り道...