ストレリチア秘話No.598 ストレリチア地植え お勧めの方法

 続けて何株も地植え株を掘り上げて鉢植えにする作業をしてきました。これは力仕事で大変な労働です。でも、おかげで、いろいろと考えさせられました。今まで平らな土地に植えてきましたが、ストレリチアは一段高い位置に植えた方が良いように思えてきたのです。近頃、ストレリチアを庭園に植えることが多くなっているようですから、参考にして下さい。

 一段、高い位置、小さな小山に植えるようなものですが、その高さは、庭園の状況によっても、また、好みによっても違いがあるでしょう。普通は30cmから1mぐらいですが、もし、水はけの悪い土地でしたら、高くするのが安全です。

 一番、手軽なのは、穴など掘らずに、鉢を抜いた株を地面に置き、周りに土を盛り上げるやりかたです。これでは低すぎると思えば、最初から土を盛り上げて置けばよいでしょう。このように少々、高い位置に植えると、乾燥が激しくなりますが、それも初めのうちだけで、長い間にストレリチアが、その位置に相応しい根の深さに自分で調節していってくれます。斜面を雨水が流れ落ちるので、肥料分が流されやすいですが、地植えでは、肥料は多く必要としませんし、また、根、自体も何メートルも伸びて、勝手に肥料分を調達してきますから気にしなくて良いのです。

 この作業の有り難いのは季節を選ばないことです。鉢を抜くだけで根を傷めませんから、いつやってもいいのです。

 地植えこそ、ストレリチア栽培の理想で、ストレリチアらしさを存分に発揮してくれますが、我が国では寒さ対策が問題です。