ストレリチア秘話No.773 種子がストレリチアの生き方を表しています
パテンシイ農園の奥地の丘の上、ジャンセア自生地から見渡すと、東の方角、約60km彼方に、ここから移住したであろうユイテンハーグの丘の並びが見渡せます。そこで思うのは、この距離を、ジャンセアはどうやって渡ったのだろうか、と...
パテンシイ農園の奥地の丘の上、ジャンセア自生地から見渡すと、東の方角、約60km彼方に、ここから移住したであろうユイテンハーグの丘の並びが見渡せます。そこで思うのは、この距離を、ジャンセアはどうやって渡ったのだろうか、と...
次の新品種育成の親株と期待している株の花が咲いてきてがっかりしているところです。 花立ち超抜群、花が出過ぎて困る形質なので交配親として使おうと待っていたのです。それが咲いた花には花粉がない「雄性不稔」だったのです。幸...
秘話 NO 770の続きです。ストレリチアの実生苗から出てくる変異は数学上の正常分布に従います。つまり、良いも、悪いも5段階に分れて散在するのです。生み出した側の育種家にしてみれば、すべて同格ですから、分け隔て無く、引...
ストレリチアのの赤色は当然となって来ていますが、その表れ方は千差万別ですから、私のところでは規準をもうけて段階別としています。それは5段階評価で、★星から★★★★★星で表わします。そべてが花の色だけではありません。花立...
毎日、栽培場のストレリチアの花を眺めていて数十年年前と比べて大きく様変わりしていることに気づきます。それは固場全体に赤色が氾濫していることです。勿論、花の苞の首の色です。 元々、ストレリチアの花は赤色を含んでいました...
九州のKさんがやってきて名品をさらっていきました。ストレリチアの名品は、それに相応しいところに落ち着いてこそ幸せといえるのではないでしょうか。 最高のストレリチアの一つともいうべきオレンジ プリンスザキングが嫁入りし...
文明が進むと人ばかりではなく、植物も本来、持っていた自然の形質が失われていくようです。これはストレリチアも例外ではありません。 2024年、大量の交配をしました。ゴールドクレストにジャンセアゴールドの花粉をつけてパー...
私のところではストレリチアの害虫で一番、困るのがカイガラ虫です。以前は殺虫剤を噴霧していましたが、絶滅したと思っても、じきに卵が孵化してきて元通りでキリがなく、今では、お手上げ状態です。見つけ次第,爪で掻き落とす程度で...
これは、もう新しい話ではありません。20年も前、南アフリカの研究者からの連絡で、「昔からの古いストレリチアの自生地が消えてなくなっています。当時の写真を提供してもらえませんか」 とありました。やはり、くるべきものが来...
ジャンセアの自生地、ブラックヒルを訪れた時のことでした。地主のドウフリング氏の邸宅の庭では、ジャンセアのまとまった数の栽培がされていました。私は珍しいことだと感じたのです。いくらストレリチアの自生地とはいえ、ストレリチ...