ストレリチア秘話No.769 ストレリチアの花は赤色の苞を目指して進化中
毎日、栽培場のストレリチアの花を眺めていて数十年年前と比べて大きく様変わりしていることに気づきます。それは固場全体に赤色が氾濫していることです。勿論、花の苞の首の色です。 元々、ストレリチアの花は赤色を含んでいました...
毎日、栽培場のストレリチアの花を眺めていて数十年年前と比べて大きく様変わりしていることに気づきます。それは固場全体に赤色が氾濫していることです。勿論、花の苞の首の色です。 元々、ストレリチアの花は赤色を含んでいました...
九州のKさんがやってきて名品をさらっていきました。ストレリチアの名品は、それに相応しいところに落ち着いてこそ幸せといえるのではないでしょうか。 最高のストレリチアの一つともいうべきオレンジ プリンスザキングが嫁入りし...
文明が進むと人ばかりではなく、植物も本来、持っていた自然の形質が失われていくようです。これはストレリチアも例外ではありません。 2024年、大量の交配をしました。ゴールドクレストにジャンセアゴールドの花粉をつけてパー...
私のところではストレリチアの害虫で一番、困るのがカイガラ虫です。以前は殺虫剤を噴霧していましたが、絶滅したと思っても、じきに卵が孵化してきて元通りでキリがなく、今では、お手上げ状態です。見つけ次第,爪で掻き落とす程度で...
これは、もう新しい話ではありません。20年も前、南アフリカの研究者からの連絡で、「昔からの古いストレリチアの自生地が消えてなくなっています。当時の写真を提供してもらえませんか」 とありました。やはり、くるべきものが来...
ジャンセアの自生地、ブラックヒルを訪れた時のことでした。地主のドウフリング氏の邸宅の庭では、ジャンセアのまとまった数の栽培がされていました。私は珍しいことだと感じたのです。いくらストレリチアの自生地とはいえ、ストレリチ...
6月となり梅雨の季節が近づいています。ストレリチも活動盛んには違いないのですが、それでも普通の植物よりはつつましく、ゆるやかなものでした。ところが近頃になって、それに変化が起きてきたのです。 ことはジャンセアゴールド...
先日、やってきたお客さん。ストレリチアの庭園植えをしたいというので、地植えの堀上げなら安くできます、と答えたところ、『検討します」と帰りましたが、1ヶ月も過ぎても、やってきません。きっと実行に迷っているのでしょう。実は...
ストレリチアの花も、くわしく観察すると、色は別として形だけでも、いろいろと違いがあることに気づきます。私のような育種家にとっては重要な部分だからなのです。それは肩というか、首と言うか、未だ正式名称がついていない部分です...
苞の赤紫色がストレリチアの将来を決定するのではないでしょうか ストレリチアの花が人々に強い印象を与えてきたのは、鳥の形をした奇妙な姿が珍しがられたことにあるでしょう。最初にロンドンのキューガーデンで開花して以来、次々...