ストレリチア秘話No.779 花の命は受粉するまでです
花は花粉を受け取って種子を作るための器官ですから授粉してしまえば役目を果たしたことになります。作業が済めば、さっさと閉じてしまいます。 花を長く鑑賞しようと思うなら受粉しないよう手配りが必要です。ストレリチアの花はサンバ...
花は花粉を受け取って種子を作るための器官ですから授粉してしまえば役目を果たしたことになります。作業が済めば、さっさと閉じてしまいます。 花を長く鑑賞しようと思うなら受粉しないよう手配りが必要です。ストレリチアの花はサンバ...
「ストレリチアって何輪、開花しますか」とは、よく聞かれますが、特定の数はありませんので困ってしまいます。その株の栄養状態で決まることですから、一定の数があるわけではないのです。 最低は三輪くらいでしょうが、最高は私の記...
暑い季節には、余り起きませんが、秋から初冬へかけて長雨が続くとストレリチアの花弁(萼片)にシミが入ることがあります。大気中の湿度が高くなりすぎた為に起きる現象です。 ハウス栽培で起きることですから、換気をすれば防ぐこ...
ジャンセアの花が一番、美しく見えるのは夕方、特に夕焼け時です。ストレリチアの花のオレンジ色が赤っぽく見えるのです。ジャンセアの花は、こんなに赤かったのかと改めて見直すほどの驚きを与えてくれます。 ストレリチアの花のオレ...
南アフリカの自生地調査を始めた頃は、ストレリチアは、何と荒れ果てた土地に生きているのだろうという印象を持ちました。大きな岩がゴロゴロしていたり、土は赤茶けて小石混じりで、養分などありそうもありません。生きるには容易では...
ジャンセア、パービフォリアの葉柄はレギーネより遙かに長いのが普通です。葉がない分、柄でしか光合成が出来ないので、少しでも多くしようとしているのでしょう。従って土で植え、窒素分を多くやれば、徒長気味に育ち、姿が悪くなって...
パテンシイ農園の奥地の丘の上、ジャンセア自生地から見渡すと、東の方角、約60km彼方に、ここから移住したであろうユイテンハーグの丘の並びが見渡せます。そこで思うのは、この距離を、ジャンセアはどうやって渡ったのだろうか、と...
次の新品種育成の親株と期待している株の花が咲いてきてがっかりしているところです。 花立ち超抜群、花が出過ぎて困る形質なので交配親として使おうと待っていたのです。それが咲いた花には花粉がない「雄性不稔」だったのです。幸...
秘話 NO 770の続きです。ストレリチアの実生苗から出てくる変異は数学上の正常分布に従います。つまり、良いも、悪いも5段階に分れて散在するのです。生み出した側の育種家にしてみれば、すべて同格ですから、分け隔て無く、引...
ストレリチアのの赤色は当然となって来ていますが、その表れ方は千差万別ですから、私のところでは規準をもうけて段階別としています。それは5段階評価で、★星から★★★★★星で表わします。そべてが花の色だけではありません。花立...