ストレリチア秘話No.602 ストレリチアの未来を拓くかJG サンシャイン “sunshine”
「光り、輝く色彩の花」 この言葉は、欧米の園芸書やカタログによく出ていて、私は、英語特有の大げさな表現だと思っていました。花といえば、みな、輝く美しさを持っていて当たり前ではないか、との感覚からです。ところが2年前、ジ...
「光り、輝く色彩の花」 この言葉は、欧米の園芸書やカタログによく出ていて、私は、英語特有の大げさな表現だと思っていました。花といえば、みな、輝く美しさを持っていて当たり前ではないか、との感覚からです。ところが2年前、ジ...
アフリカ大陸が、まだ、温暖、湿潤だった悠久の太古の時代に誕生したストレリチアは、大柄で、湿った環境を好む、現在の大型種に近い姿をしていたものと思われます。その後、やってきた乾燥化の時代になると、一部は乾燥に耐えるよう小型...
この「ストレリチア秘話」も、とうとう 600号を迎えました。最初、書き出した頃は、せいぜい100、多くても200号止まりでタネが尽きるだろうと思っていたのですが、こんなに長く続くとは。中には重複した部分も数多くありまし...
私は仕事柄、毎年のようにストレリチアの交配をして新品種を生み出そうとしています。 一つの親株からは数本から、多ければ2、30本、同じ系列からは数10本の兄弟、同期生が生まれて、早いので数年、遅いので10年もかかって開...
続けて何株も地植え株を掘り上げて鉢植えにする作業をしてきました。これは力仕事で大変な労働です。でも、おかげで、いろいろと考えさせられました。今まで平らな土地に植えてきましたが、ストレリチアは一段高い位置に植えた方が良い...
ストレリチアは一年を通じて生長を続けます。それでも、季節によって違いがあります。 成熟した株はゆっくりしていますが、若い株は駆け足で育ちますから、観察が楽です。 ・「春から初夏」 生長のスタートが始まるのですが、普...
この章の論評は、私の推論による仮説であって確たる証拠を確かめたわけではありません。 ストレリチアの体内で最も活動の盛んな場所は成長点です。一年を通じて活動を休むことはありません。冬の間は鈍りますが、それでも止まったわ...
ストレリチアの葉は光合成を、葉柄は植物体を支え、花は子孫を残す役割と、それぞれが生命体を維持するための仕事を分担しています。それでも、これら地上部の組織は働くだけで、その指令を自分自身で発し、或いは自主的に行動している...
ストレリチアは強い植物です。各部分に驚く程の生命力の発揮が見られますが、何といっても一番は根茎です。貯蔵根とも呼ばれるように、この根茎には養分、水分が大量に蓄えられていて緊急時に役立てられるよう準備が整っています。ここ...
ストレリチアを扱う人の大部分は鉢植えですから、ストレリチアといえば鉢植えの状態がすべてと思いがちでしょうが、ここで見方を一変して頂きたいと思っています。そんなことは分っている、といいたいでしょうが、実は、そっくり、同じ...