ストレリチアの開花の適温については前にも述べましたが、今回は、その続きでもあります。ストレリチアの自生地、南アフリカ、東ケープ州では、ストレリチアの花の多い冬は、朝、晩は5℃近くまで気温が下がって、寒いのですが、そこは大陸性気候の土地柄で、日中になると暖かくなり、20℃から25℃にまで上昇します。
ここが私たち日本の東アジアの気候と違うところなのです。私たちの地域の冬は、日中でも温度は上がらず、ストレリチアの花の開花適温の20℃から25℃には達しません。このためにストレリチアは開花することが出来ないのです。もっと暖かい沖縄でさえも、冬は、なかなか開花できないのです。ただ一つ、ハウス栽培では、日中の温度が上げられますから、南アフリカと同じ条件とすることが出来ます。
このために、前に述べた、ストレリチアの地植え栽培の欠点が出てしまうのです。つまり、冬の開花が見られない、ということなのです。せめて、軒下程度であれば、暖かい日が巡ってきたときには咲いてくれるのですが。
咲くことが出来ない蕾は、春まで待てば咲いてくれますが、これも、そう、簡単ではありません。花は寒さに弱いのです。あまりの低温に会わせますと死んでしまいます。
やっぱり、そう、楽なことではなかったのです。
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