ストレリチア秘話No.136 ストレリチア 「弱り目に祟り目」

 今日、私はストレリチア マンデラス ゴールドの小さな株5鉢を救出しました。私のところのストレリチアは数が多いので、必ずしも全部が理想的な環境に置かれているとは限りません。中には、ひどいところへ追いやられて、やっとで生きているものもあります。

  こんな境遇に置かれれば植物は正常な状態にはいられません。まず目につくのは、害虫の攻撃がひどくて、収まらないことです。取っても、取っても、つぶしても、きりがなく、発生してくるのです。

 これは、そう新しい話ではないのですが、シモネトンと言う人の説で、

「生き物はみな、それぞれ、放射線を出している。それが正常な値であれば、病原体や害虫を寄せ付けないが、弱って低下してくると圧倒されてしまう」

というのです。まさに、これが起きていたのです。以前、私の所へ持ち込まれた、一年中、室内に置かれたストレリチアも同じ状態でした。この説によれば、健全な株は強い放射線で害虫に対抗できるのに、弱った株の低い放射線では敵わないのだ、ということになります。

人の世のことわざの「弱り目に祟り目」は、まさにこのことを表しています

 ストレリチアの栽培では、害虫対策も入ってきますが、その前に、害虫も寄せ付けない強健な株に育てるのが先決である、というのがこの問題の結論です。では、どうしたら?

ストレリチアの望んでいるのは、日当たり、通風十分の場所に置かれることなのです!