広々とした風景の田園地帯に住んでいれば、日当たり、通風の良い場所にストレリチアを置くことに苦労はありません。しかし、都市部の窮屈な、狭い住まいではストレリチアに適した置き場を確保することは簡単なことではないでしょう。
ストレリチア栽培では、必要条件の最大なのが日当たりです。普通の植物の栽培では、朝日の当たるのが望ましく、午後の西日は避けた方が良いとされています。しかし、私は、これは必ずしもストレリチアには当てはまらない、と考えています。朝日が当たるか、どうかは大したことではないではないか。西日を避けるのは光線のことでなく、高温をさけるためでしょう。だけど、ストレリチアにとっては高温など、問題ではないのではないか。それより必要なのは日光を受ける時間であって、それさえ確保できていれば、時刻は選ばなくてもいいでは無いだろうか、と思うのです。1日の日照は5~6時間もあれば生きていけるのではないでしょうか。3~4時間ではちょっと少ないと思いますが、いずれにしても直射日光の場合です。
ストレリチアはぜいたくな要求をしない植物と、私は心得ています。この程度の条件でよければ、栽培可能な場所は、もっと広がるのでは無いでしょうか。