ストレリチア秘話No.151 ストレリチア 名称の変遷ストレリチア秘話 

 言葉は時代と共に変化していきます。ストレリチアも例外ではありません。時の流れから逃れることは出来ないようです。私は年間を通して大勢のお客さんを相手にしている関係で、否応なく、ストレリチアの名称に関わっています。

 属名は、初期、昭和の頃は、和名の「極楽鳥花」が多く使われていて、「ストレリチア」は少数派でした。それが平成、令和になって気がついてみると、断然、「ストレリチア」が多く、「極楽鳥花」のほうは、あまり、聞かれなくなっていました。原因は、ハッキリとはわかりませんが、私なりの想像では、昭和の時代では、「地獄、極楽」のイメージは、まだ残っていて、この言葉は、まだ現役でしたから、『極楽鳥花』の名称は受け入れやすかったのだ、と思います。それに引き換え、「ストレリチア」は学術的な印象で、なじめなかったのではないでしょうか。それが逆転してしまったのです。これも時代の流れでしょうか。

 つぎは「reginay」です。英語風に読めば「レギネー」でしょう。でも、ラテン語風では「レギーナ」または『レギーネ』です。南アフリカでは「レジーナエ」と発音する人が多いのですが、これも言いにくく、つい、『レジーネ』に流れてしまいます。言葉は言いやすい方に傾いていくのは仕方ありません。

 「ジャンセア」は中級以上の人、「ユンケア」は、ごく少数の人、「ノーリーフ」は初心者。これは、ちょっと言いすぎかな?

 『パービフォリア』が使える人は中級以上。

 大柄なストレリチアでは、「オーガスタ」。まだ使っている人もいるですが、もう、分類表からは消えてしまっているんですよ。

 いろいろと述べてきましたが、情報の発信元の責任は重いことは承知しているつもりです。