ストレリチア秘話No.209 世界のストレリチア その2

 中南米には、ストレリチア栽培の適地も多いと思うのですが、驚くような量には達していません。需要が多くないからでしょう。ラテン系の人たちは派手な花が好きで、直線的でシャープな印象のストレリチアには関心が薄いのではないか、とさえ思ってしまいます。

 東南アジアです。実はストレリチアは熱帯には向いていないと思います。気温の高い季節が長すぎるからです。これは開花に影響を及ぼします。また、圃場に植えても、瞬く間に大きな木や草に覆われてしまいます。ストレリチアは競争相手のいない厳しい土地が好きなのです。

 中国南部一帯は栽培可能と思うのですが、まだ、始まっていません。やるとなれば輸出を目指すことになるでしょうが、ストレリチアは空輸するには、かさばって、重いので運賃の負担が大きいマイナスをカバー出来るか、どうかが問題となるでしょう、カーネーションのように外国産に押されてしまうようなことは起きないとみています。

 最後に我が国、日本です。私は、ことストレリチアに関してはトップレベルになると思っています。品質も量もです。研究熱心で、いつも全身を心がける国民性がストレリチアにピッタリだと自負しています。人口も多く、需要が支えてくれますから、これから、ますます、発展することを期待しています。