ストレリチアをガラス温室で栽培していた頃、花が多くて美しい季節は12月前後の初冬でした。寒さがやって来たにも拘わらず、鮮やかな彩に囲まれる豊かさを味わったものからでした。自然栽培に移った現在は、それが少々、変ってきました。初冬の花の華やかさは変らないものの、量が少なくなってしまったのです。
季節がら、花の需要が多い季節なので、数が少ないのに首を傾げていたところ、春、3月、4月になると、今まで感じたことのないストレリチアの花の賑やかさが始まったのです。昔は、この季節の花は養分が不足してきて、細く、貧弱になる傾向があったのですが、それも、余り感じません。量もタップリ、賑やかなのです。これには驚かされました。どうやら、寒さの影響らしいのです。これが良いことか、悪いことか、分りません。兎に角、花の盛りが移動したらしいのです。ストレリチア研究者とはご苦労様で、こんなことまで気付くんですね。おかげで春、4月の我が家はストレリチアの花の盛りとなりました。ストレリチアが栽培環境の差で、ここまで変るのかと驚いています。
