ストレリチア秘話 No.14 ストレリチアの肥料

 植物の栽培には、まず、肥料が問題になります。ストレリチアには、それなりの特殊性があるようです。

 品種改良が進んで、人工化した品種の多い草花のような植物とは違い、人口交配の代数の少ないストレリチアは、まだ、野生味を多くのこしていて、人間に頼らなくても生きていける形質を持ち続けているようです。

 そのために、化学肥料には敏感過ぎて、障害を起こし易いことです。つまり、根焼けを起こし易いように思えます。やはり、素朴な、昔ながらの有機質肥料が安全なのです。

 つまり、菜種油かすの使用が無難なのです。しかも、これは遅効性ですから、大量に施したとしても、そうそう、被害は出ないのです。初歩の段階では、これで十分ですが、次を望むなら、窒素、リン酸、カリのバランスを考え、骨粉を加えれば理想的でしょう。ストレリチアの花は、あまり、人口栽培の影響を受けないのですが、このリン酸分だけは効き目があります。鮮やかな紅色の苞、持って生まれた遺伝を最大限に発揮させる、これが秘訣といえるでしょう。

* 鶏糞は要注意!