ストレリチア秘話No.19 ストレリチアと気温 低温について

 ストレリチア栽培では、低温対策、これが一番の問題です。ストレリチア自生地での最低気温は5℃近くまで下がる事は珍しくありません。但し、氷が張ったり、霜が降りたりすることはありません。つまり、氷る寸前までは大丈夫ということです。これも種によって差があります。ジャンセアは0℃の低温まで耐えます。ストレリチアでは寒さに弱いのは葉であって、葉柄は、もっと強いのです。

 近頃では、あまり寒さの厳しくない地域では、庭での地植え栽培が盛んになってきています。これには寒さ対策が必要です。ビニールは日中は温度が上がるので花を咲かせるには良いのですが、夜間の放射冷却がありますから、寒冷紗、ダイオネットのような遮光が必要です。以上の話は植物体のことであります。花は、もっと寒さに弱いのです。

 これまでの話は無茎種のことであって、ニコライのような大型種は、寒さには弱く、簡単なことではありません。沖縄では地植えが可能ですが本来の大きさまでは育ちません。やはり、ハウス栽培となるのですが、高さが5m~10mになるのでは、やはり、植物園向きなのです。

クウレハ川自生地