ストレリチア秘話No.21 ストレリチアと人の相性 その1

 この話は、真面目に受け取らないで下さい。私、自身のことであって、他の人には当てはまらない、たわ言だからなのです。

 私は50年間もストレリチアと付き合ってきました。と同時に、ストレリチアを扱う大勢の人も見てきました。そこで気づいたことは、その人々は二種類にわけることができる、ということでした。

 最初は、誰でも、珍しい植物に新鮮な気分で接します。ここまでは誰も同じです。しかし、ストレリチアという植物は、何をしてやっても敏感に反応しませんから、あまり細かい栽培技術を必要としないとわかって、だんだんと気を使わなくなります。放っておいても勝手に育ってくれるのです。結果として、ずるずるとストレリチアに対して鈍感になってしまうのです。言い換えると、「ストレリチアのペースに、はまってしまう」といえるかもしれません。仕事にたいしてこのような態度になることは、決して、良いことではありません。いつも、のんびりと同じ事の繰り返しで進歩が止まってしまうのです

クウレハ川自生地