ストレリチア秘話No.22 ストレリチアと人の相性 その2

 ストレリチアに対して鈍感になってしまう人がいる反面、全然、違うタイプの人もいます。それは性急(せっかち)な性分の人たちです。ストレリチアという植物は、一日、一日、育っているのか、いないのか、わからないほど、ゆっくりとした生育をします。

 それを、この性急な人たちは我慢できないのです。よく観察してみると、毎日、冬で1ミリ、春は3ミリ、夏は5ミリも生長しているのが見えてきます。だから、この人たちは、こんな小さな事も見逃さずに観察を続ける事が出来るのです。変化は、探せば、まだ、まだ、見つける事が出来ます。

 結局、この人たちは、いつも、新鮮な感覚を求めているために、技術が上達するのです。つまり、ストレリチアの、のんびりとしたペースに巻き込まれない、とも言えるでしょう。

 ストレリチアという植物は、のんびりとしたペースで、鈍感、鈍重なのですが、相手をする人間の方もそっくりではなく、反対に、せっかちな方が相性がいい、ということも出来るのです。