ストレリチア秘話No.45 消えゆくストレリチア自生地

 南アフリカのストレリチア研究者からの便りによりますと、

「古い自生地が、次々と消えています」

とあります。古い、とは、昔から知られていた、という意味でしょうが、南アフリカでも土地開発が進んでいるのです。なにしろ、自生地の土地の大部分が私有地なのですから、開発を止めることは難しいのです。このまま行けば、自生株が生き残れるのは、開発出来ない崖や急斜面だけ、ということになりそうです。

 それでも、私の手元には、自生地からの原種が数種、残っていて、元気に殖えてくれています。たとえ、自生地が消えても、交配種であっても、ストレリチアは交配の代数が少なく、まだ、野生の強さを十分に残してくれています。

 ですが、私の書いた自生地の記録は「昔 話」になってしまいそうです。

クウレハ川自生地