ストレリチア秘話No.47 ストレリチア研究について

 ストレリチアはバラやカーネーション、菊のようなメジャーな花ではありません。ですから、研究者の数も、極わずかで、本格的には、南アフリカの大学の先生、園芸上では日本の鈴木、の二人ぐらいしかいません。組織もなく、栽培家も全国に散っていて、お互いに連絡しあうこともありません。そのために、わずかな研究結果も、一般に知られることは殆どありません。だから、進歩が遅れている、とさえ、いえましょう。

 切り花の品質は、だんだん向上してきていますが、古くて、劣る系統が、未だに残っているのは、やる気がなくなって、放っておかれても枯れませんし、処分するには、重機の厄介にならねばならず、つい、そのまま、続けているのが現状です。

 植物学上でも、分類が新しくなっているのに、まだ、百年も前のエングラーの分類、名称を使っている人が少なくありません。

 このブログが少しでも役立ってくれれば、と思っています。

クウレハ川自生地