ストレリチア秘話No.72 ストレリチアの需要と供給 その2

 ストレリチアが簡単には輸入されないこと、これは大変大事なことなのです。もう、何年も前から、我が国のカーネーション栽培は南米コロンビアからの輸入に大きな影響を受けています。日本では、ハウスでなければ栽培できないのに、コロンビアの高地では、露地で、しっかりした花がつくれるのです。空輸の料金が少々、掛かっても、生産費が安くつくために十分、引き合うのです。さて、ストレリチアです。生産量でも、品質でも、最高水準の国は、実は、我が国、日本なのです。原産地の南アフリカを遙かに抜いています

 これは、日本人が開発の意欲が高いことによるものでしょう。生産量だけでなく、品種改良の結果が抜群に優れているのです。切り花栽培でも、どこかに集中しているわけではなく、全国的に分散しています。これは、どこで作っても、長所、欠点があり、どこが有利、とは簡単には言えないからなのです。

 このことから言えるのは、日本の国土、日本人がストレリチアに向いているのではないか、相性がいいからではないか、と思うのです。これは、一研究家の思い込み、だからなのでしょうか。