ストレリチア秘話No.77 ストレリチアの栽培用土 その1

 ストレリチアは、用土の対しては特別の好みはありませんから、何でも良い、と言うことで、それぞれの長所、欠点を考慮して使えばよい、といえましょう。ストレリチア栽培で、先ず第一に望まれるのは、水はけの良さです。この点をクリヤーすれば、大抵の用土が使えます。

 鉢植え栽培の場合、一番よく使われているのは赤玉土です。これは元々、火山灰ですから水はけ良く、粒状に篩い分けられていて、この点でも文句ありません。これに腐葉土を適当に加えれば、良い栽培用土となるでしょう。ただし、使っているうちに、粒が崩れて、ただの砂になってしまいますから、次も使うには、腐葉土を多くするなど、水はけをよくする必要があります。私は中粒を多く使っています。

 次は砂質壌土です。畑に多い土です。色々と種類はあるのですが、全体として欠点はなく、腐葉土を加えれば十分に使えます。私の所は、昔の砂丘跡ですから、砂の多い土で、地植えの場合、水はけは文句なく良く、問題ないのですが、水のしみ込みが早く、肥料の保ちが悪いが欠点です。

 次は粘土質土壌です。近頃は鉢植えには、余り使われなくなりましたが、水田に多く、地植えの場合は使わなければならない場合もあります。水分を良く保つので、多湿が続くと病気が発生する元になります。しかし、ミネラル分を多く含み、肥料の保ちもよいので、ストレリチアの生育は良く、堂々とした立派な姿に育ててくれます。長所と欠点が極端なのです。また、1度、乾かしてしまうと、少々の水やりでは、水は吸い込まれてしまいます。粘土質土壌を使う場合は、水はけに特に気を配る必要がありま