ストレリチア秘話No.79 ストレリチアと植木鉢

 人は大昔から植物を容器に入れて栽培してきました。ギリシャや漢の時代には、すでに優れた作品の鉢まで現れています。植木鉢は、植えられる植物に合わせて作られます。ランの鑑賞のための中国鉢、盆栽用の日本の鉢。これらの中には、美術品、芸術作品と呼ばれるに相応しいもまであります

 さてストレリチアですが、まだ新しい植物であるだけに、決定的な物は、まだ決まらず、探している段階です。まず、ストレリチアの持つ性質に合わせなければなりません。その一つは根茎の生長の強さに耐えねばならないことです。ストレリチアのね(根茎)は、植えて2年もすると、鉢一杯に回ってきて、その圧力で陶器製の鉢では耐えられず、割られてしまいます。この点で、プラスチックの持つ弾力性が有効なのです。また、表面の滑らかさも、鉢から株を抜く時に役立ちます。

 つぎに形です。姿との釣り合いで、平底よりは背の高い方が似合います。ただし、あまり、背の高いのは室内向きで、ベランダや庭では強風に耐えられません。質感やデザインでは今イチなのですが、これは今後に期待しましょう。昔、草花の栽培では、通気性のすぐれた素焼き鉢が推奨されました。根の呼吸に良いと。この点ではプラスチックは不利ですが、ストレリチアの根は生長が早く、何の問題もありません。

 自分のもっているストレリチアをピッタリの鉢に植えて鑑賞する、いいですねえ・・・・

クウレハ川自生地