ストレリチア秘話No.96 ストレリチアと雨 

 これは、そう大事なことではありませんが、知って置いた方が良いことです。なにしろ、ストレリチアは正しい情報が、なかなか伝わらず、おかしなことがまかり通ることがありますから、迷惑なことを持ち込まれた時の予防でもあります。

 ストレリチアの自生地、南アフリカのインド洋沿いの地域は、大陸の東岸で、我が国 日本も同じ傾向の気候帯です。簡単に言えば、冬は乾燥、夏は雨の地帯なのです。つまり、ストレリチアは、日本人の常識に従って栽培できる、ということです。

 アフリカは大陸で広いですから、地域によって、様々な気候帯に分かれます。決して一色ではないのです。なかには、冬 雨、夏 乾燥の地中海性気候のところもあります。ここの植物は扱いに骨が折れます。気候も違い、日本人の感覚とは、ずれているからです。地中海地域の原産であるオリーブの栽培で苦労しているのに出合ったこともあります。

 ストレリチアは、冬は成長期ではありませんから、室内に入れて置いても差し支えありませんが、成長期になれば、外に出し、日に当て、雨にも会わせることが必要です。梅雨の雨は、少々、多いのですが、これとて成長期で水を必要としていますから平気です。

 植物の栽培では、理屈よりも、感情や習慣が顔を出してきますから、ストレリチアは、日本人には馴染みやすい植物といえましょう。