ストレリチア秘話No.570 生き物を相手とする喜びとつらさ
私はストレリチア栽培を初めは趣味としてスタートし、途中から本業に切り替えました。 従って、このような経過を辿った人物にはありがちな性癖を持っています。それは、未だに趣味と仕事の区別が付かず、頭が混乱したままです。「甘...
私はストレリチア栽培を初めは趣味としてスタートし、途中から本業に切り替えました。 従って、このような経過を辿った人物にはありがちな性癖を持っています。それは、未だに趣味と仕事の区別が付かず、頭が混乱したままです。「甘...
私は仕事柄、一年を通じてストレリチアと付き合わなければなりません。それでも、こののんびりと生きる植物の変化のなさには、ほとほととあきれます。我慢強く耐えているわけではありません。元々、せっかち人間ですから、毎日、変化が...
この両者の関係は似たようなものです。人間関係が難しいとは、よくいわれますが、人とストレリチアの間柄とて同じで、浅くもあれば、切り離せないほど深くもなるのです。沖縄のストレリチア栽培家、特に一番盛んな津嘉山農協の人たちは...
お客さんからの連絡が時々、来ます。年賀状もあれば、電話もあって様々ですが、内容で一番、多いのが、 「去年も今年も、花が沢山出てくれて喜んでいます」 とのことです。お勧めした品が期待通りに働いているのを聞くと、私も嬉し...
No.529でストレリチアとサンバードとの関係を見てきました。ストレリチアがサンバードに授粉のために来てもらうにあたっては、蜜を用意し、花を魅力的に整えています。これを一方から見れば、花が鳥を家畜化しているといえますが...
ストレリチアは栽培に、あまり、手が掛からなく丈夫なので公共用地への植え付けが向いています。でも、寒さに耐えられるか、どうか、が問題です。その点、パーヴィフォリアやジャンセアなら可能な地域が広がるでしょう。 これはいい...
箸にも棒にもかからない強情なストレリチアもあります。日に当てても、肥料に気を配ってやっても、頑として、何年たっても花を咲かせてくれません。 「俺は、自分の生きたいようにしているんだ。お前さんの思うようになってたまるか...
ストレリチアの栽培は、時として間違いを生みます。これは栽培技術が手品のように熟練を要する難しさではなく、感覚の違いによる誤解から来ることが多いようです。私たち日本人は、東アジアモンスーン地帯に生まれ育っていますから、雨...
私たち人類は、石器時代の昔から野生動物の狩猟から家畜化へと進んできました。それも自分たちに都合が良いように選択し、合わないものは排除して、徐々に水準を上げてきたのです。 その基準も時代と共に変化しています。初めの頃は、...
前の章で、何の役にも立たないようなことに関心を寄せるご苦労様な人物のことを書きました。ところが、よく考えてみると、ここに重要なポイントが潜んでいるようです。以前の章で、ストレリチア栽培では、最初の頃は意欲が高くても、次...