ストレリチア秘話No.655 ストレリチアの楽しみ方色々あります。

 ストレリチアの楽しみ方にも色々あります。一番は開花時期でしょうが、春から秋までの成長期も成長が遅いながらも楽しめることが数多くあります。慣れてくると、その緩慢さまで面白くなってくるのです。また、そうでもなければストレリチアと付き合っていかれないでしょう。

 私は中苗の育ち方を毎日、眺めるのが好きです。でも、これは私が育苗を仕事としているからで、一般の人が出来ることではないでしょう。特に多いのがジャンセアやパーヴィフォリアです。これらの系統は小苗の内はレギーネと変わらないほど葉が大きいのですが中苗に近づくにつれ、だんだん小さくなっていくのです。しかも、葉が一枚出る度に小さく変化するのが面白いのです。この系統発生の間の繰り返しを見るのは実に楽しいことです。しかも、この変化が一株、一株、違うのです、次々に出る葉が小さくなってジャンセアらしい姿をみせはじめるのもあれば、中々、小さくならず、パービフォリアの特徴を示すものまで様々なのです。これを見るのが楽しいのです。

 この中苗の段階を過ぎると、翌年は大苗、開花株、今度は花がでるか、どうかが期待されるようになります。これはこれでおもしろいのですが数が少ないのが欠点です。

 このようにストレリチア栽培には数多くの楽しみがありまますが、それは人に教えてもらうよりは自分で発見すべきでしょう。